13日の金曜美術館|アトリエ如瓶|ブログ・ヘッダ画像

このブログは、世の中の様々な「黙っていられん!!」ことを書くことを主旨としております。お客様や、お客様になるかも知れない方が読む可能性のあるブログではありますが、(書き手が勝手に決めたものながら)主旨を尊重し、常体文で記述して参ります。何卒お含みおきの上、お読みくださいますようお願いいたします。

報告的日記(二件)

前々回だったか、日記に書いたライブに関して、消極的告知を致しましょう。

日時:9月21日(月・祝)
   14:55~15:20(出番未定・持ち時間20分)
場所;イオンモールむさし村山ミュー
   3Fの楽器店two-fiveの奥のスタジオ 

セットリスト[P:ポルトガル語詞、E:英語詞、※:初]

1. イパネマの娘[P+E]※
2. WAVE(Vou Te Contar)[P]※
3. コルコヴァード[P+E]
4. 酒とバラの日々[E]
5. いそしぎ[E]
6. AQUARELA DO BRASIL(BRAZIL)[P]※

「※:初」とは、人前で演奏するのが初めてで、幾らか弾き慣れた曲であります。

皆さん!! ……知り合いがいる方が緊張してトチりそうだから来ちゃダメよ。

さて、もう1つ報告。

昨年3月から1年半近くお世話になったDTPオペレータ+デザイナーという形で契約していた派遣先であったが、「会社の窮状も限界を迎え、かさむ派遣社員の人件費を賄えない」という事情で(この辺はハッキリ書いておこう)、今月……9月一杯で契約終了ということになってしまった。

右肩下がりの印刷業界にこの不況+10月スタートという悪条件から、1ヶ月では済まない求職期間が必要となるかも知れない。
ここ1年半で積み上げたデザイナーとしてのキャリアがどれだけ助けになるか、はたまたとりあえず頭数が欲しいWeb系の新規プロジェクトの求人が発生するか……その辺に期待なのだが、ヤレヤレ……という感じであります。

何ともならないようなら、井の頭公園でいよいよ似顔絵描きデビューするかも知れないので、こっちの方は皆さんどしどし来て下さいね。

後者の報告に関しては、ご心配をかけるマイミクさんもあるかも知れないが、まあ同様のことは何度も経験してきており、のたれ死んだり鹿児島へ逃げ帰ったりすることは無いと思いますので、ご安心を。(多分)

……何か役に立てそうな事があれば、ご連絡下さい。(滲汗)

以上、報告二件でした。

トル

何度も仕事の話は書きたくないと書いていながら、何度か仕事の話を書いているけれども、今日も仕事の話。

月曜の終業時間近く、営業さんがデザインの仕事の話を持ってきた。

「今日テキストデータが届くんですけど、24日中に講演会のチラシのデザインを二案提出して欲しいそうですが、できますか?」

つまり営業さんは、私にそれが出来る能力があるのかどうかを聞いているのではなくて、飛び石連休明けの一日でチラシのデザインを二案作る時間があるかどうかを聞いているのである。

「先ほど、大型のを受け取りましたが、納期はもう少し先なので、その日にその仕事をする時間は取れます」

私も、やる自信がないとは言えないので、スケジュールに関してのみ、空き具合を伝えた。

もう少し具体的な内容を書くと、結婚や出産などの事情で離職した看護師さんが、復職するにはどうしたらよいか……についての講演会があり、急遽そのチラシを作ることになり、私にお鉢が回ってきたのである。

「進行にも確認をとっておきますので、どうかよろしく」

営業さんは去っていき、私は大まかな指示書をノートに挟み、とりあえず持ち帰り、プランを温めることにした。

……で、今日。

「講師の写真が届いてますのでそれを……あと、看護師さんのイラストなど、素材集とかから見つくろってあしらって下さい」

……と営業さんから指示。
言われるまでもなく、一案については私もそうするつもりだった。
ただ、丸一日このチラシ作りに時間を割けるはずだったので、解像度が高くて可愛い(女性の)看護師さんの写真でも見付かれば、それを全力で細密に鉛筆か何かで描いて、二案目に使ってみようというハラがあった。
鉛筆で細密に描いた絵であれば、何となくアカデミックな雰囲気が漂い、幾分学術的な要素を含む講演会のチラシにあしらうにはバッチリ…と、考えたのだ。
長年に渡って研鑽してきたデッサン力を、商業美術であるデザインの分野に注ぎ込むのは少々不本意なのだが、世にはびこる素材集の中に、「これこれこういう意図に相応しい絵柄」というのはなかなか見付からないし、描く時間さえあれば、デザインする自分の意図に相応しいイラストを用意することが出来るのだが、私は派遣であり、時給であり、万一採用にならなかった場合、

「時間を余分にかけてこの結果かよ」
「オメエがヘタクソだから使われなかったんだろ」

……と、罵詈雑言を浴びるのは必至。
派遣ではなくてもデザイナー自らがイラストを描くのは、かなりリスキーなのだが、勝機を感じていた私は、画材まで用意してデザイナー自らイラストに、果敢にチャレンジしたのだった。

午前中で、素材集のイラストを使った1案はササッと仕上げた。
素材集の看護師さんのイラストは、「子供向けなぜなに本」に出てくるような漫画タッチのものばかりで、唯一見付かったオトナの雰囲気のあるイラストを採用し、タイトルを横組みにしてレイアウト。
唯一見付かったイラストでハマっていなくは無いが、50mm四方くらいに小さく扱うならまだしも、A4サイズの半分にも及ぶスペースを担うには、やはり迫力不足。
やはり私のデッサン力を奮う時のようだ。

食事を済ませ、再び素材集から看護師さんの写真を探す。

「うお♥」

意外にも、私好みのクセ無くバランス良くまとまった顔立ちのモデルさんが看護師に扮した写真がすぐに見付かった。
まるで、この時の私の必要性に応えるために生まれ、看護師に扮して素材集の中に収まっていたモデルさんであるようにすら思えた。写真の解像度にも不満はない。

素材集からはショボいイラストしか使えない状況で、望み通りのモデルが見付かったのだから、後は私の腕次第。ガンガン描くしかない…と思ったのだが、大変なことに気付く。

「うわ、スケッチブックを忘れた!」

鉛筆による細密画は、大体何の紙に描いてもサマにならないことはないが、やはり鉛筆のタッチが活きる凹凸のあるスケッチブックを使って描きたかった。
仕方がないので、プリンタに入っていた上質紙に、0.3mmのシャープペンシルを使い、ハッチング(細い線による間隔の狭い平行線を重ねて陰影を付ける技法)を使う方向で、別な技術で絵作りをしていくことにした。
この技法は、女性の顔などの柔らかみを表現したいときに使うのは少々難しいのだが。(汗)

しばし描画に没頭していた…と思ったら、二時間近くが経過している。
こうして我に返るとき、自分でも不思議に思うのだが、絵はなかなかリアルに……細密に描けている。
正直、「いつの間にこうなったんだろう」……と思う。

出来上がった絵を、スキャンして貰い、それを待つ間にタイトルを縦組みにしたレイアウトでデザインを進める。
やがてスキャンが仕上がり、レイアウトにはめ込むと、イメージ通りの仕上がり。

「やった! これはイタダキだ!!」

……と、モニタの前でほくそ笑み、PDFデータに書き出し、メールでお客さんに送信し、前述の納期に余裕のある仕事に、上機嫌で取りかかる私であった。

終業時間近く、進行(業務全般の進行管理担当者の意)さんにファックスを手渡される。
内容を見た私は、肛門から内蔵の全てが飛び出すかと思うようなショッキングな内容を目にする。
ファックスには、でっかく「イラスト トル」の指示。然も、乗り気じゃなかった出来合いのイラストを使った第一案の方に指示が入っている。
私の渾身の描写は箸にも棒にもかからんというのか?

よくファックスに目を通してみると、

「講演の内容は看護師限定の内容と言うわけではないので、イラストは入れないでくれと講師からの指示があったので、講師の写真を大きく入れてください」

……とのこと。

ぶわっかもぉおぅん!! 最初から言わんかいっ! そっちからの指示も「看護師さんのイラスト」だったじゃないくわっ!!

「いい感じのイラストを入れて頂いて、こちらも感激していたのですが」

……と、付記も。

そんな付け足し、何の慰めにもならんわいっ!!
もうみんな消えて無くなっちゃえ~~っ!(←41歳)

……というわけで、渾身の看護師さんのイラストは世に出ないことになったので、ここで世に出します。
時給の勤務時間に描いたものではあるが、著作権は私にある。過程の制作物の著作権を譲るような契約はしていないもんねーだ。(←41歳)

どんな描写をするとこう見えるのか……ご理解頂くために要所のクローズアップも掲載します。

とくとご覧あれ。

【全体図】
【全体図】
【目のクローズアップ】
【目のクローズアップ】
【鼻と口のクローズアップ】
【鼻と口のクローズアップ】

改名

ここしばらくのマイミクさんたちの動向を見ていると、ニックネームを変更された方が数人いらっしゃるのに気付く。

何かしらの意図があってか、ちょくちょく変える向きもあるが、私の場合は大文字小文字の使い分けや、片仮名平仮名の使い分けまで含めて、滅多なことでハンドルネーム(以降HN)やニックネームを変えずにネット上での生活を営んできた。

大きな理由の一つとしては、オフ会などがある場合に、「どっちで呼んだ方がいいですか?」などと聞かれる事があっては面倒だし、実際にオンラインでも混乱を招く事が多いのを知っているから……である。
ただ、mixi上での改名は、オフライン前提での参加者が多いためか、良からぬ理由で名前を変えようとしているのでは無いことは分かるし、トップ画像などでも個人を特定できるため、それほど問題ないのではないかという気がするので、私の中で悪い印象がないことはハッキリ申し上げておこう。

ともあれ、実際に名前に類するものは、とても大事だと思う。
姓名判断など、あまり信用しない方なのだが、例えば、十数年前から私がブレイクを信じて疑わなかったユースケサンタマリアが、姓名判断の権威からの指摘でユースケ・サンタマリアと、「・」を名前に付けてから本当にブレイクしてしまったように、背負う名前で運勢が変わってしまうことがあったりもする。
改名したこと自体よりも、「名前を変えた」という自覚や気分が、感情や精神的な何かに影響して、本人の在り方を変えてしまうところはあるのではないかと思うので、やはり自分の名乗る名前は自分でも大事にしたい。

ところが、私自身は親から受け継ぎ、親から授かった本名のことを、未だに気に入っていない。
だから、自分で名乗る名前を自分で決められるWebでの生活を始める事になった時には、ウキウキしたものだった。

もともとHPで使っていたJobimというHNは、ボサノヴァの創始者であるアントニオ・カルロス・ジョビンの名前を拝借したもので、これはゲームなどで自分の名前を入力する時から使っていた。
私が二十代前半の頃、周囲にジョビンの事を知る人などほとんどいなかったし、好きで聞いていた音楽の創始者の名前だし、外国人の名前でありながら、どこかトボけた響きがあるのも気に入っていたのだ。
本当はジョアン・ジルベルトのファンである私としてはジョアンの方を名乗りたかったのだが、ポルトガル語表記では「Joao」のaの上に~の発音記号が付いてややこしいし、女性にもジョアンという名前が(恐らく他国語だけど)あるため、Jobimの方に決定したのだ。
当然ながら、ボウリングのレーンネームにも好んで使っていた。

チャットをするときのHNは、流石にHPと同じものを使うと「顔バレ」の恐れもあったので、Jobimとは別のHNで、他の方が入力するのが楽で、呼びにくくなく、記号っぽいヤツがいいと思い、イニシャルをアレンジして使っていたりしたこともあったのだが、やはり一番使っていたのはJobimだった。

mixiを始めるに当たっても、「個人的にはヒョイヒョイ変えるものではない」ものであるニックネームを決めるには、うんと時間をかけて考えたのだが、長年Jobimを使っていると、全く違うものでは違和感があって落ち着かないし、かといって美術系のHPで使っているJobimそのままというのも芸がない…と思い、如瓶と無理矢理漢字を宛てて使うことにした…というのが顛末であった。
宛字にしたのが芸があるかというと自信がないけれど。

mixi絡みの付き合いで、実際にオフラインでのお付き合いがある場合でも、「ジョビン」と呼ばれるお陰で違和感はないし、他の方が呼びにくそうにしているところもあまり見ない。長すぎて勝手に略されることもないし、大変に気に入って使っているのが今の「如瓶」だったりするわけである。

ただ、問題があるとすれば、音楽絡みのmixi関係のオフ会やライブなどがあるとき。
特にボサノヴァが好きな人が集まるようなオフ会の時には、あまりにも安直に決めたように思われそうで、名乗るにも呼ばれるにも恥ずかしい。
実際の音楽的なキャリアや才能からしても、創始者であるアントニオ・カルロス・ジョビンの名前を名乗るのは、ボサノヴァが昔より浸透してきた昨今においては、大変恥ずかしい。
私など比べものにならないくらいボサノヴァやブラジル音楽に精通している人から「如瓶さん」なんて呼ばれるのは、申し訳ない気さえしてくる。
呼ばれるたびに「ずっと昔から使っていて、昔は知っている人が少ない名前だったんだよ~」と、言い訳したくなる。

そんな折に、このmixiでの改名を考える訳なのだが…………今のニックネームで認知されてしまったし、他に適当なのも見付からないので、今のまま如瓶で行こう! …と、結局そこに落ち着いたりして。

とうとう改名か? 一体どんな名前に? …と思って、長々しい日記を読んで下さった皆様、御免なさい。