13日の金曜美術館|アトリエ如瓶|ブログ・ヘッダ画像

このブログは、世の中の様々な「黙っていられん!!」ことを書くことを主旨としております。お客様や、お客様になるかも知れない方が読む可能性のあるブログではありますが、(書き手が勝手に決めたものながら)主旨を尊重し、常体文で記述して参ります。何卒お含みおきの上、お読みくださいますようお願いいたします。

facebook広告

皆様、こんばんは。館長&代表の如瓶です。

今回は、facebookに広告を出したことについて書いておきたい。
幾つかのサイトを、主要なクエリで検索順位10位内に送り込んできた私だが、自分のサイトについては結果が芳しくないので、facebookの広告にお金を使ってみたのだ。
それくらいしないと、SEOのキャリア的にも上を行っていて、プロの営業職がいるであろう同業他業者のほぼ100%がサイトを運営している状況で、なおかつ、
「サイトを持ったって金ばかりかかって成果などでないだろう」
という認識が浸透しつつある今、Googleに登録されて1年経っていないAJサイトが広告くらい出さないと太刀打ち出来ないと思ったのである。

もう少し、無料でできる認知度向上のための手段がないかを追究するべきなのかも知れないし、他にお金を使う方法は、リスティング広告なども思いつくけれど、AJサイトのfacebookページに検索順位の推移などを書き記したりしていたら、「1100円で何百人にリーチ……」とか書いてあると、思っていたより安く宣伝できそうだから試してみようと思ったのである。
facebookページに投稿してきた検索順位は、状況を考えれば健闘していると思えなくはないけれど、やはり10位内を目指さなくては成果につながらない。

少しでも(無料で)AJサイトの存在を知ってもらおうという意図のもとに始めたfacebookページでは、今まで10日に一度位のペースで、検索クエリごとの順位の記録をとるような『投稿』をしてきたが、それぞれの投稿に対してリーチ(投稿が表示された回数)はずっと1で(どなただかすごく気になる)、ずっとエンゲージメント(今のところAJサイトへのリンクのクリックを設定)は0だったものの、『広告』を6月30日から開始して7月2日までの状況は、1300のリーチがあり、エンゲージメントが10ほど。
お金を使った分、アクセス状況が活性化したのは明確だが、エンゲージメントが126人に1人(達成率約0.8%)という結果であり、以前私が制作したDMの例と比較すると、3500部郵送して10件前後の成約(私の前の業者のDMだと4〜5件だったそう)で、同じように比較すると350件に1人(達成率約0.2%)で、

「おお、なかなかいい結果じゃないか」

……と思ったものの、実際はホームページ制作の成約が本来の目的であって、その点に関しては成果ゼロ。DMの例と比較すらできない段階であり、自分のコピーまで含めた広告の制作能力の低さなのかと嘆きたくなるけれど、DMにしたって成果を測るには1週間必要だし、126人のうち1人がちょっと見てみようかと思ったののも成果は成果。これらがAJサイトに今一番足りない被リンクに繋がることもあろう。
まあ、もう少し様子を見てみたい。

ただ……、1つの広告の掲出期間が10日で1,100円だと思ってやり始めたものの、実際は1日あたりが1,100円で、10日掲載を続けると、11,000円……。ちょっとキビしいので、今のところ掲出期間を半分にする予定だったりする。

因みに広告は、私が設定した設定だと、facebook内のモバイル機器のニュースや、デスクトップニュースなどに掲出されており、その比率や、リーチの男女比なども分かるようになっている。
私自身、facebookにアクセスして、モバイルアプリでもPCでも広告が掲出視されているのを目撃し、無駄に広告費を払っていないことを確認できた次第。スマートフォンだと、こんな感じで掲出されています。

スマホでの広告キャプチャ
これがスマートフォンのアプリで表示されたfacebook広告。どなたか「いいね!」押してください。

……というわけで、有料広告を出すくらいは必死になっていることをお伝えすべく、黙っていられませんでした。

「ボツ作品の世界」ページについて

皆様こんばんは。館長&代表の如瓶です。

この度、新規にページを追加した。
内容的に、当アトリエのグローバルナビにあたるbottom0ナビに追加するような内容でもないので、今のところ特設ページみたいな扱いなのだが、これまでに制作はしてみたものの、採用されなかったボツ作品を紹介するページを設置したのである。

デザイナーにとって、ボツ作品は少ないに越したことはないのだけれど、お客様に何かしらの提案をする場合、少なくとも2案、多ければ数案におよぶ候補を用意して望むので、1つの案件にボツはつきもの。今回紹介しているボツ作品の中には、
「時間的に複数案用意するのが難しいけど、良い案を閃いてしまったから1点だけ作ってしまえ」
みたいなケースもあるが、それなりの完成度や、他では出来ないのではないかと思えるような発想を盛り込めた作品であっても、ボツになってしまっては日の目を見なくなってしまうものであり、制作した立場としては、大変惜しい。
収入に結びつかなかったとしても、それなりに労力はかかっており、活動の記録ともいえるボツ作品を、どうにか再利用できないものか……と考えた挙げ句のことなのである。

AJサイトのようなデザイナーのサイトでは、採用された作品だけを掲載し、
「ほら、ウチに依頼するとこんな作品ができますよ」
と、サイトを閲覧してくださる方に、デザイナーの作風とか傾向とかをお知らせし、次の依頼へと結びつけようとするのが普通であり、ボツ作品などを掲載するのは恥ずかしいことなのかも知れないが、見る人の感性というものは千差万別で、気に入らないと言われた作品が別なところでは必要とされる場合だってあると思うし、そういう意味ではボツ作品ですら次の依頼に結びつく可能性は高いと思うのである。

収入に結びついたからといって、お客様の意向とか企業として社外秘にあたる案件とかも含まれることもある関係上、当アトリエのサイトは、掲出できる作品がまだまだ少ない。
掲載してある作品が少ないままだと、「フライヤー」とか「ホームページ制作」などとキーワードで検索された場合にもサイトが上位の検索結果を得にくくなり、SEO的にも良くない。そう考えると、採用されたものかボツであるかは二次的な問題で、サイトに掲載されている作品が多くすることが、サイト運営上もデザイン事務所としても有利にはたらくはずなのだ。

時間と労力をかけた作品の再利用や、SEO対策的にも効果が見込めるボツ作品の掲載だが、大きな問題もある。
案件がある以上、その背後にはクライアントが存在していて、ほとんどのデザイン物にはクライアントの店名や法人名などが用いられている。ボツになった場合、著作権譲渡契約もしていないため、当アトリエに著作権があるわけだけれど、商用サイトであるAJサイトに、ボツ作品を掲載した場合、作品にクライアントのロゴが含まれていたら、こちらが著作権を侵害していることになる。
また、文章中に企業名などを使ってしまった場合も「ウチの名前を使って商売するな」と、トラブルのもとになるし、ボツ作品を紹介する文中にクライアント名を使ってしまうと、クライアントを批判しているともとられかねない。
そんなわけで、ボツになった作品中のロゴは、極力どんなクライアントなのかが解らないようにしなくてはならないし、ボツになったロゴなどの掲載は直接的にもっと無理だ。
結局、ボツ作品の紹介というのも、意外と簡単ではなく、本来のロゴやクライアント名をアルファベットの羅列に置き換えるなど、これまた意外に大変な手間が発生してしまうわけである。

とりあえず掲載してみたボツ作品群は、ロゴなどを置き換えた結果、本来の印象から少しかけ離れてしまったものもあるが、これまで掲載できなかったアトリエ如瓶の能力もアピールできているのではないかと思うし、概ねクライアントからのクレームは回避できるように加工できていると思う。
我ながら「開き直り商法」的ではあるけれど、サイトを通したクライアントの獲得に、こちらも必死なのであって、説明文中にそれととられかねない文章があったとしても、恨み言を言いたくてこんなページを作ってしまったわけではないことは、重々ご理解いただきたい。

と、このブログを読んで、どんなボツ作品があるか、見てみたい方はこちらからどうぞ。
本当は不本意ながら、掲載作品はもう少し増える可能性が……いや、恐れがあります。

恐らくは、他に例を見ないボツ作品公開ページであるが、想定通りの効果が出て、なおかつボツを出したお客様候補の皆様に怒られないといいなあ……と思いつつ、黙っていられませんでした。

さらばハンバーガー

また間を空けてしまったが、久々のブログである。

PCでの閲覧しか考えていない……つまり、モバイル・フレンドリーではない形でスタートした当アトリエのサイトだったのだが、人様には「今どきのホームページは、7割がスマートフォンによる閲覧なので、対応された方がいいですよ」などと言っていたクセに、サイト公開からほぼピッタリ3年経って、ようやくレスポンシブデザインによるサイトが完成した。
長年制作側として様々なサイトを見てきた上で不満に思う部分の幾つかを解消できたサイトに仕上がったと自負している。件名は「体重を減らそうと思っている」ということではない。

世の中のサイトが、PCよりもスマートフォンで閲覧されるようになってきた理由を納得するくらい、私自身もスマートフォンを使うようになってから、調べ物も含めてスマートフォンで閲覧する機会が増えてきた。
その中で気になっていたのが「ハンバーガーメニュー」と呼ばれる≡の格好をしたボタンを押してメニューを開くもので、スマートフォンにも対応したサイトだと、大体の場合左からペロンとメニュー画面がスライドして出てきたりする。2枚のバンズの間にパティ(ハンバーグ)が挟まっている様子と似ているからこう呼ばれるようだが、スマートフォンも大型化していこうというのに、右上隅に配置されていることが多く、指を伸ばすのが億劫なうえ、メニューがペロンと出てきてそれまで見ていたページの大半を隠してしまうと、それまで何を見ていたか忘れてしまうし、下手すれば何を見ようとしていたかも忘れてしまうこともある。
要するに、使い勝手が良くないと思うのである。

なぜこのボタンがトレンドとなり常識化してしまっているのかを考えると、Facebookがこのボタンによるメニュー表示を採用していたことの影響が大きいのではないかと思う。
PCサイトで、膨大なページ数のサイトなどは、スマートフォン対応しようとすると、全面リニューアルということになり費用もかさむが、グローバルナビ部をjQueryやcssを使ってハンバーガーメニュー化してしまい、サイドバーがあればメインコンテンツ下に追いやるなどして、比較的少ない工数で対応できるのもメリットだったのだろうけど、あの使い勝手の悪さはサイト内の回遊を阻害し、高い直帰率を産み出すと思っていたのだ。

一方、PCサイトの頃の設計を引きずっていたのか、画面上端やトップビジュアルの下などにあったグローバルナビが、スクロールに伴って隠れると、フローティングメニューという形で再びグローバルナビが現れる仕組みになっているサイトはチラホラ見かけたが、これも大部分が表示されるのは上部。スマートフォンでは結局エイっと指を伸ばさなくてはならない。
画面が横長のPCでは画期的と言えただろうけれど、クリックしなくてはならない場所へのポインタの移動は少なければ少ないほど、リンクは押してもらいやすくなるのは不変の道理だ。

そこで、私が考えたのは、持つ手の左右に関係なく押しやすく、画面最下部に固定して表示されるグローバルナビ。スクロールしても画面下部に常に表示されているので、見ていたページを遮ったりしなくてよいし、スマートフォンは、殆どの人が縦長の状態でサイトを閲覧するだろうから、ページ下部の10%程度が常にコンテンツを隠していたとしても影響は少ないうえ、片手で持ち替えたりせずに見るべき主要なページを閲覧できるという、高い操作性も兼ね備えている。制作側のメリットとしても、htmlとcssだけで実装できて簡便だし、jQueryなど使うより読み込みも早いと思う。
私はこのグローバルナビの方式を、bottom0ナビ(=ボトムゼロナビ。画面の底からの距離を0として固定することに由来。)と名付けている。

と、スマートフォン時代に万能であるかのように思えるbottom0ナビだが、実は自認する弱点もある。
ナビに配置する項目数が多いと押しにくくなるばかりか、ボタン上の文字を小さくしなくてはならなくなるので、あまり多くのページをナビに組み込めないということ。2018年での普遍的なスマートフォンの画面サイズでの実感として、6つくらいが限界だと思うが、その問題も、当サイトの制作物一覧ページと料金・発注ページで、1つ答えを出した。
必要なページでは、2段目のナビを表示してしまえば良いのだ。これも何も難しい技術を使わずにできるし、当サイトで採用しているボタンのサイズであれば、それほど押し間違いは起こらないと思う。
iPhoneユーザーの私としては、もう1つ問題に感じるのは、ブラウザがsafariの場合、bottom0ナビを押そうとすると、戻るボタンやブックマークボタンのアイコンが表示された黒いメニューがせり出してきて、この動作中にはボタンが反応しなくなり、2度、3度とタップしないと行きたいページへ遷移しないという点も問題点ではある。但しこれは、主にsafariを使っている場合にのみ感じるストレスであって、検証できた1部の他機種や他のブラウザを使えば、bottom0ナビの回遊性の高さを満喫できる。
結局、ハンバーガーメニューの煩わしさに比べれば、大した事ではないと私は思っている。

ただまあ、サイトの性質にもよるのだろうけれど、スマートフォンでの閲覧が中心となるWebの世界で、100ページに及ぶようなサイトが、全体をくまなく回遊されるようなことは現実的ではないと思えるし、Web上に存在するサイトの全てがスリム化していくのではないかと思えるので、きっと私の考案したbottom0ナビは有用になると思う。いや、私がこれを主流にしていくのだ!

……と考え、いっそ実用新案でも申請しようか……と思っていたところ、ちょっと調べてみると、ハンバーガーメニューの問題点について述べた記事が幾つもヒットした。まあ、そりゃそうだが、この道の権威であるジェームズ・アーチャーという人などは、「劣った醜い撲滅すべきものである」などと言いつつ、データ分析結果を元にして、私が直感的に感じていたことと概ね同じ解説をしているようで、bottom0ナビの普及にますます自信を持ったりするわけである。

と、今回のリニューアルを足がかりとして、bottom0ナビを普及させていこうと思うのだけど、肝腎の自分のサイトをスマートフォン対応させたのが、かなり遅くなったのがお恥ずかしいところではある。