13日の金曜美術館|アトリエ如瓶|ブログ・ヘッダ画像

このブログは、世の中の様々な「黙っていられん!!」ことを書くことを主旨としております。お客様や、お客様になるかも知れない方が読む可能性のあるブログではありますが、(書き手が勝手に決めたものながら)主旨を尊重し、常体文で記述して参ります。何卒お含みおきの上、お読みくださいますようお願いいたします。

各駅停車駅探訪1・沼袋編 2/4

……見通しの良いY字路の方を見ると、飲食店街になっているのが分かる。いずれも色褪せ気味の看板で、チェーン店に付け入る隙を与えていない感じである。いや、チェーン店が割り込もうとしないのかも知れないが、どっちだかは分からない。

基本的に、仕事帰りに摂る食事が目当ての下車でもあるので、目に付くまま飲食店街の方へ足を向ける。
食事が出来るところを中心に見て回ると、中華屋、洋食屋、イタリアンなど、第一印象を裏切らないイメージの店々であり、都心部の同程度のお店よりは50円くらい安い印象だ。

それにしても……軒並み長い年数やっている風情の店ばかり。新しい方でも平成になってから開業したのではなさそうだ。平成ももう19年経つ。昭和は本当にもう遠い過去なのだ……。

これ以上見るべきものはないな……というところでクルリと振り返った私は、踏切のある大通りの方へUターンした。
夕食の候補は幾つもあったが、向こう側も見ておかなくては。

……と、踏切付近まで来たときに私は、異様な違和感にふと足を止めた。
Y字路を挟んで駅の出口の反対側に、大きめの公衆トイレがあるのだ。……かすかに、らしい臭いも漂うし、通りがかるときの角度によっては、用を足している男性の姿も目に入る。
ここは駅の出口を出て、飲食店街に行こうとすると必ず視界に入る場所であり、そこから10歩も行けば、もう飲食店があるのだ。そんな場所に、飲食のイメージが吹き飛ぶような存在があるのは、どうなのだろうか。
私の知る限り、西武線単独の駅には、駅舎のすぐ近くに公衆トイレのある駅が幾つかある。飲んで帰ってきた乗客が、あらぬ場所で用を足さないようにというサービスなのかもしれないが、他の所はもう少し設置場所に配慮がある。

だがここ沼袋は、他と比べても広いとは言えない駅前のスペースに、他よりも大きめではないかと思える公衆トイレがどん! とあるのだ。
出口を出た右へと続く飲食店街で食事を摂るには、ちょっとした精神統一が必要だ。
中野区が造ったのか、西武鉄道が造ったのか分からないが、この公衆トイレに関しては、サービスと言うより、配慮無き街作りを感じざるを得なかった。

(続く)

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