13日の金曜美術館|アトリエ如瓶|ブログ・ヘッダ画像

このブログは、世の中の様々な「黙っていられん!!」ことを書くことを主旨としております。お客様や、お客様になるかも知れない方が読む可能性のあるブログではありますが、(書き手が勝手に決めたものながら)主旨を尊重し、常体文で記述して参ります。何卒お含みおきの上、お読みくださいますようお願いいたします。

マリンフレッシュの容器

マリンフレッシュの容器
学生の頃に購入したボディーソープ

写真は極力使わずにブログを書こうとする方針は変えないつもりだけれど、今回は写真からスタートしよう。
ただし、ある程度キレイにしたもののばっちい感じの写真だったりする。

被写体はホディーソープの容器で、空になったらきれいに洗い、すっかり乾燥させてから別物の詰め替え用ボディーソープを注ぎ込みという行程を繰り返して、今も現役で使っているものである。
ご覧の通り、容器の印刷もかなり剥げてきていて、メーカーの名前すら判別できないのだが、購入したのが学生の頃だったのは間違いなく、風呂付きのアパートに引っ越したのが大学3年(1988年)の頃だったので、恐らくその頃購入したのではないだろうか。

気になるので、メーカーや発売日などを調べてみた。
さすがにネットが普及するよりだいぶ前の商品なので、容器どころか商品名すら過去のものになっていたが、ライオンの商品で、1984年6月7日発売であることが分かり、発売から5年経っていたとはいえ、上掲の商品で間違いないだろう。
この情報を得られたサイトに、商品の写真の掲載はなかったので、「マリンフレッシュ」なるボディーソープの商品写真がネット上で公開されたのは、発売から34年経った今が初めてのことなのかも知れない。

さて、私が購入したと思われる1988年は昭和の末期であり、この容器を30年間使っていることになるのだが、注目すべきは私がなかなか物を買い替えないケチな男であることではなく、ある程度繰り返して使うことを想定されていたとはいえ、詰め替えずに買い替えるユーザーもいるであろう金額の商品の容器が、30年間の使用が可能な耐久性を持っているということである。やはり日本の工業製品はスゴい。
乱暴な比較かも知れないが、近年の建築物や自動車や家電などにしても、30年経つとかなり老朽化や劣化が進み、正常に機能しなくなりがちなことを考えると、流石に幾らかピストン部の気密性は怪しくなっている気がするものの、購入時の機能は立派に果たしている。

「どんどん買い替えて経済も工業も発展させるべし」と、「捨てる理由がないものは使い続けるべし」と、考え方は二手に分かれると思うが、私は後者。
30年に渡って裸の付き合いをしてきたこの容器と、簡単に決別する気にはなれないので、完全に機能を失うときまで、付き合っていこうと思っている。